【最終回】約10ヶ月の世界放浪を終えて、伝えたいこと。
前回記事:【帰国前日!】この旅最後の過ごし方。
夢だったバチカンにも行った、
美術館にも行った。
ただただずっと鳥肌が立っていて、
夢の世界にいるようでした。
だってちいさいころから夢見ていた世界の中に、自分が立っていたんだから!!
ずっと、ずっと来たかったんだよ。
ほんとうに、ずっとずっと。
この旅をアジアから入る西周りにしたのも、
いろいろ旅で経験して、いろんなものをみてきたあとにこの憧れの世界を見たら、
「また違った世界観が生まれるんじゃないか」
と思ったからなんですね!!
実は美術館の中をあるきながら、
「今日が最後の一日」ということをずっと考えていました。
ぜんぜんそんな感覚がなくって、
悲しくもないし、嬉しくもないし、そんな自分が不思議におもったりもしました。

まったく感覚がわかなかったんです。
まだ夢の途中にいるみたいで。
でもね、夜ご飯を食べて、
ホテルに戻って、夜に荷物を詰めて、
空港までの準備をしているときに、
「ああ、帰るんだな。」
ってやっとそんな感覚がふっと湧いてきました。
10ヶ月間、どれだけの人に助けられてきただろう。
どれだけのことに歯をくいしばってきただろう。
ふと目の前に広がる光景に、何度息を飲み込んだことだろう。
自分のキャパ以上のことを目の当たりにして、
旅で過ごした時間が現実で、
それまでの時間はもしかしたら幻想だったんじゃないかと思うこともあった。
よく「世の中にはご飯がたべられない人がいるんだから」っていう人もいるけどね、
そんなのはわからなくて当然だとおもうんだよ。
だってそんなこと、日本にいたら非現実すぎるもの。
手を届けばたいていのものは手に入って、ちいさいころから周りの人たちと自分を比べて、
優劣の中で生活をするんだ。
なにをもってるか、なにをもってないか、
そんな陳腐なことに一生向き合っていきていくんですね。
もし旅に出ていなかったら、一生そんな人生を送っていたかもしれない。
だけど世界にはもっともっと生と向き合っていきてる人たちが、
いっぱいいるってことを知ったんです。
なにを持っているかなんてことはぜんぜん大事なことじゃなくって、
大切なのは「なにを大事にしているか」ってことなんだね。

それに人間が平等なんていうのもまっぴらな嘘。
幸せを物差しではかることもできないし、
なにが幸せかなんて人それぞれ違う。
それぞれ抱える人の悩みを、大小で考えることもできない。
だけど少なくともわたしは、
「選択ができる」という世界の中で生きている。
それがどんなにすごいことなのか、旅にでてすこし分かったきがします。
それとわたしはなんにも知らないんだってことも。
「世界は狭い」っていうけどね、
そんなの狭い世界でしか生きてないからそうおもうんだ。
世界はずっとずっと広くって、知らないことや、
それぞれたくさんの問題を抱えたいろんな人たちで溢れてる。
こういうことを、自分の目で見ることができたということは、
わたしにとってすごく大きなことでした。
だけどそれ以上に、
テレビで放送されているような悲惨なことばかりが世界で起きてることじゃない。
この旅では、たくさんの人のあたたかさに触れました。

ひさしぶりの家に帰ってくると、
普段あんまりこんなことを言わない父が部屋を暖かくして、
ごはんを作って待っててくれたんだ。
家族がいること、24年間生きてこれたこと、
そんな当たり前だと思っていたことは、
もしかすると奇跡の積み重ねだったのかもしれない。
たくさんいろんなことがあったけど、
いまは「旅してよかった。」と心からおもうんだよ。

アメリカではのんびりしたり、カメラの勉強をしてみたり、

タイではサミに出会い、いろんな国籍の人と仲良くなって毎日お腹がいたくなるくらい笑ってた。

マレーシアでは桃太郎軍団ができて大勢で旅したり、

シンガポールでは物価が高すぎて毎日マクドナルドで凌いでた!!

カンボジアはとにかく子供が元気!!

それと動物も表情がすごく豊かでよくストーカーをしたYO!!

ベトナムではノリでキャニオニングをしてほんとうに死ぬかと思ったんだから!!

ベトナムの寺院で出会った可愛いふたりのお友達は、わたしの小さなカメラマン!!

ベトナムのサパでは峻険な山道を5時間歩き、
モン族の一家にホームステイをさせてもらって原始的な山奥生活。

中国では地図帳片手に漢字で旅をしたよ!!
バスのおっちゃんが怖くて、小籠包マフィアと名付けた!!
でも中国の人たち、みんなやさしかったなあ。

ラオスではサウナにいって鼻の穴をやけどしたり、スケボーをしてすごしたり!!

経由地ではAJというイカれた74歳のともだちができて、
まいにち一緒にすごしてたなあ。
風俗めぐりをして可愛い女の子を探したり、
ドライブしてふたりでアイスクリーム食べにいったり!!
でもAJは一方通行を平気な顔で逆走するクソジジイなので、
一緒にドライブするのは途中からやめました!!

ぜんぜん予定のなかったNZの雄大な自然には何度も涙を流し、

冬のNZの1600kmを、ヒッチハイクとキャンプで旅した20日間。

40歳のヒッピーのイーヴィーと、真冬の海にもはいったYO!!
サミと旅するのが辛くて我慢してたものが溢れて泣いたとき、
ずーっと抱きしめてくれて、「自分を大事にしなさいね」と最後に髪飾りをくれたんだ。
イーヴィーはわたしのイギリス人のおかあさん。

そして1ヶ月いたNZから、オーストラリアへ。

そしてネパールでいき、ノリでヒマラヤ登山。

一日平均10時間くらいを7日間くらい登ったんだー!!
きつすぎて吐いたけど、あの景色はなんにも代えられない宝物。
ポーターのラムがすごく優しくて、
最後はおうちに招待してくれてご馳走をふるまってくれたんですね。

そして一ヶ月のインド縦断!!
インド人は牛も子供も大人もみんな動物!!

眠くなったらどこでも寝ちゃうしうんこしたくなったらどこでもうんこしちゃう!!

ヨルダンのペトラ遺跡は最高だった。

それにほんとうにヨルダンの人たちは優しくて穏やか。
きっと戦争をしている国がすぐ近くにいっぱいあって、
戦争ってものがどんなものからわかってるから、
より心に平和があるのかもしれないね。

イスラエル・パレスチナはとっても仲がわるいらしい。
イスラエルがパレスチナを隔離するのは、
領地の問題以外に、テロを起こされたら困るからっていうのもあるんだって。
だけどパレスチナに入ったときに、パレスチナ人が
「メリークリスマス!」ってチョコレートをくれたんだ。
チョコレート嫌いだけど、なんか美味しく感じたよ!!

エジプトでは砂漠でキャンプー!!

だけど風邪ひいちゃって、満点の星空の下で高熱でうなってたわたしを看病してくれたひさえさん。
ひさえさんのやさしさが身にしみた。

年越しに合わせてスペイン入り!!
なのに寝過ごして年越しできなかったんだYO!!
でもサグラダファミリアみたり、
宿のみんなとなかよくなって毎日のんでて最高に楽しかったなあ。

モロッコでは青の街シャウエンに一目惚れ。だいすきな街になりました。
それとお尻の穴まで洗われたハマムでの経験は一生わすれません。

ポルトガルではいろんな国の同世代の子たちと毎日のみにいったり、
踊ったり歌ったり!!みんなとはいまでもなかよし!!
経由地のスペインでバックパックぜんぶ盗られた身軽なわたしがむかったのはスイス!!
家に泊めてくれたり、ごはんをご馳走してくれたり、
ほんとうに人に助けられてばかりの毎日だった。
そしてひとり山をのぼっているときに出会った野生の鹿の大群には、

心を奪われ涙を流した。

パリではルーヴル美術館にいったりシャンゼリゼ通りを歌いながら歩いてみたり。

イタリアでは最高の日々をお母さんと過ごしたり。
思い返すといろんなことがあったなあ。
だけどわたしが旅して何かをつたえられることがあるとするならば、
世界はわたしが思っているよりもずっと広くって、
それでいて美しくて、
人はずっとずっと、あたたかい。
こんなすごくシンプルな事実です。
これがわたしの約10ヶ月の世界放浪で感じたこと。
なにはともあれ、
いままでこのブログにお付き合いいただいた方々、
ほんとうにありがとうございました。
みなさんの「読んでるよ!」って言葉がうれしくて、
それだけでここまでこれたんです。(これほんとう。)
これからまたパワーアップした旅ができるように思いっきり楽しんできます。
みなさんの大事な大事な時間を、いままでありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。

ほんとうにほんとうに、
ありがとう。
目黒沙弥
2015.11.24
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